税務調査のスケジュールと突然の税務署訪問への準備を徹底解説! | 税務調査レスキュー渋谷/アップビレッジ経営会計事務所

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税務調査のスケジュールと突然の税務署訪問への準備を徹底解説!

2023.10.23

「税務調査が始まるのは何月なのだろう?」そんな疑問を持つあなたに向けて、税務調査が一般的に始まる時期や、何故その時期に増えるのかを詳しく解説します。

この記事では、税務調査が頻繁に入る月やその背後にある理由を分かりやすく説明します。また、もし税務調査が入ったときの対策についてもお伝えします。知識は力ですから、税務調査について知識を深めるためのガイドとして活用してみてください。

この記事の監修

税務調査レスキュー110番 税務調査専門の税理士

植村悦也(うえむら えつや)

元税務署長・元マルサ担当官などをパートナーに、税務調査専門の税理士として年間100件以上の相談を受ける税務調査対策のプロ。
追徴税額を0円にした実績も数多く、Googleクチコミ4.9という人気を得ている。

税務調査レスキュー110番
植村悦也

税務調査、そのタイミングはいつ?

あなたがそう問うなら、一般的に言われる回答は「時期に関係なくやってくる」でしょう。しかしながら、実際には、税務調査が増加する特定の期間や、調査が行われやすいシーズンが存在します。

1.1 年の後半、税務調査が増える!その理由とは?

毎年、7月から12月にかけて税務調査が増加すると一般的に言われています。そこには一年の前半、つまり1月から6月が所得税や法人税等の申告や決算処理のピーク期であるためという理由があります。

通常、確定申告の申告期間は2月から3月にかけて設定され、また多くの企業は3月決算を採用しています。この時期、税務署の職員や税理士、企業の担当者は皆、業務が急増し、結果的に税務調査に取り組む時間が取りづらくなるのです。

1.2 年の後半、税務調査はどう進行する?

さて、年の後半に行われる税務調査の流れを、月別に見てみましょう。

7~8月

申告業務が一段落つく7月頃から、税務署では人事異動やチーム再編などの動きが見られ、税務調査への準備が徐々に進行します。そのため、7月から8月にかけては調査対象の選定や実地調査の前準備が主な業務となり、実地調査は比較的小規模な企業や個人事業主を中心に進められることが多いのです。

9~10月

チーム編成や事前調査、調査対象の選定が更に進む時期で、これが税務調査が入るピーク期となります。

11~12月

11月は、9月から続く調査のピーク期で、積極的に税務調査が行われやすい時期となります。しかし、12月に入ると全国的に年末の繁忙期へ突入するため、税務調査の件数は少しずつ減少していきます。

年が明けて新年が始まると、年末調整などの手続きに取り組む必要が出てきます。そして、その流れから確定申告の準備期間に突入するため、年の前半に税務調査が行われる可能性は低下します。

1.3 油断に注意!年の前半でも税務調査が来る可能性はある!

年の前半に税務調査が行われる件数が減少するとはいえ、ゼロになるわけではないのです。件数が少ないだけで、いつ調査が入っても良いように常に準備を怠らないことが大切です。

調査のピークを避ける術、それはあるの?

税務調査が完全にゼロになることはありませんが、調査のピークを避け、調査対象となりづらくする方法は存在します。

2.1 決算月を見直す

先ほど述べたように、多くの企業が3月決算を選択しています。しかしこの決算月を3月から他の月に変更することで、税務調査が行われるピーク期をずらすことが可能になるのです。

例えば、決算月を3月から2ヶ月早めると、調査の時期も同様に2ヶ月早まる可能性があります。逆に、後ろにずらすと調査の時期も後ろへずれる可能性が高まるでしょう。税務調査は決算に合わせてスケジュールされるため、調査が増える時期を避けたいなら、決算月の見直しもひとつの策となるでしょう。

ちなみに、決算月による税務調査が来やすい時期の目安は以下の通りです。

決算月が2月から5月:税務調査が来やすい時期は7月から12月

決算月が6月から1月:税務調査が来やすい時期は1月から6月

2.2 顧問税理士を依頼する

現在、顧問として依頼している税理士がいない場合、顧問になってもらうだけで、税務調査の対象になりにくくなることがあります。

税務調査で必ず覚えておくべきポイントを解説!

意図せずして、どの企業も一度は遭遇する可能性がある税務調査。時期を如何に選んでも、その訪問は避けられないかもしれませんね。ですが、税務署から税務調査が開始された場合でも、特定のポイントを心掛けていれば、波風立てずに乗り切れるはずです。

3.1 “頑張りどき”の7月から12月、厳しい調査を予測せよ

税務署の職員も調査官も、彼らもまた私たちと同じ人間。彼らもまた企業の一員として、自分の評価や昇進のために頑張りたいと思っています。その結果、評価期間である7月から12月は、どんな些細な不正でも見つけ出そうとする厳しい調査期間となるのです。

そこで重要なのが、税法のグレーゾーンになる取引や不正疑惑のある計上について、きっちりと自社で理解しておくこと。そして、一切の不正がないことを、税務調査に来た職員に対して、自信を持って説明できるようにすることが大切です。

3.2 税務調査は一瞬では終わらない:期間の目安を知る

税務調査が始まったとき、事務所への訪問は1~2日程度で終わるかもしれません。しかし、本当に全てが終わるにはもう少し時間が必要です。個人事業主であれば1~2ヵ月、法人であれば2~3ヵ月の期間を見ておきましょう。

特に、無申告者に対する調査や、調査に協力的でない態度を取った場合、3ヵ月を超えて調査が続くこともあります。必要以上に引き延ばさないためにも、適切な対応が求められます。

まとめ

税務調査は、申告や繁忙期を越え、新たな人事編成が進んだ下半期に調査が増えます。特に、厳しい調査が行われるピークは8月から11月と言われています。

しかし、それを恐れることはありません。調査をスムーズに乗り切るためには、決算月をずらしたり、信頼できる税理士を顧問にしたりするといった方法があります。税務調査が来ると分かった時点で、調査が始まる前に速やかに税理士に相談しましょう。それが一番の安心策となります。

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