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税務調査における「経営コンサルタント料」の扱いと注意点を解説!

2023.10.20

本記事では、経営コンサルタントの役割とその重要性について詳しく解説しています。また、税務調査における経営コンサルタント料の指摘の背景や確認ポイント、経費の水増しとそのリスクについても詳細に触れています。経営コンサルタントを利用する企業や個人が、税務調査に備えて正確な記録や書類の整備を心がけることの重要性を強調しています。税務調査や経営コンサルタント料に関する疑問や不安を抱える方々に、有益な情報とアドバイスを提供することを目的としています。

この記事の監修

税務調査レスキュー110番 税務調査専門の税理士

植村悦也(うえむら えつや)

元税務署長・元マルサ担当官などをパートナーに、税務調査専門の税理士として年間100件以上の相談を受ける税務調査対策のプロ。
追徴税額を0円にした実績も数多く、Googleクチコミ4.9という人気を得ている。

税務調査レスキュー110番
植村悦也

経営コンサルタントの役割とは

経営コンサルタントは、企業の成長や問題解決のための専門家として、多岐にわたるサービスを提供する存在です。彼らの主な役割は、企業が直面する問題や課題を明確にし、それを解決するための戦略や方針を提案することです。

問題の特定と分析:経営コンサルタントは、企業が抱える問題点を深く掘り下げ、その原因を特定します。これには、市場調査や従業員のインタビュー、財務データの分析などが含まれることが多いです。

戦略の策定:問題の原因が明確になったら、経営コンサルタントはその問題を解決するための戦略や方針を企業に提案します。これには、新しいビジネスモデルの提案や、既存の業務プロセスの改善提案などが含まれることがあります。

実行のサポート:戦略が決まった後も、経営コンサルタントはその実行をサポートすることが多いです。具体的なアクションプランの策定や、実行に必要なリソースの確保、進捗のモニタリングなどを行います。

多岐にわたる業務内容:経営コンサルタントの業務は、経営戦略の見直しや新規事業の立案だけでなく、生産効率の向上や資金調達、M&A戦略の策定など、非常に幅広いです。

さまざまな形態:経営コンサルタントには、大手のコンサルティングファームから、特定の領域に特化したコンサルタント会社、個人で業務を行うフリーランスの経営コンサルタントなど、多種多様な形態が存在します。

経営コンサルタントは、企業の成長や変革をサポートする重要な役割を果たしています。彼らの専門的な知識や経験を活かして、企業が新しい市場に参入したり、業績を向上させたりするための戦略を提供することで、企業の競争力を高めるお手伝いをしています。

税務調査での経営コンサルタント料の指摘の背景

税務調査は、所得を正しく申告し、税金を正しく納めているかを確認するための調査です。近年、経営コンサルタント料に関する指摘が増加しています。では、なぜ経営コンサルタント料が税務調査で特に注目されるのでしょうか。

所得税は、売上から経費を差し引いた所得額に対して課税されます。一部の企業や個人は、売上を偽装したり、経費を水増しして所得を圧縮することで、税金の支払いを抑えようとします。税務調査では、このような行為を見つけ出すために、売上や経費の正確な計上を確認します。

経営コンサルタント料は、物品の購入とは異なり、支払いの対価として物品が残らないため、指摘されやすい項目となっています。具体的には、コンサルタントという目に見えないサービスを受けるため、請求書があれば経費として計上できるという特性があります。このため、架空のコンサルタント契約を結び、架空の領収書を作成するケースや、赤字の会社を利用して架空の請求書を発行するケースなどが増えています。

税務調査では、経営コンサルタント料に関する指摘が増えている背景として、いわゆる「B勘業者」と呼ばれる業者が、架空の領収書の取引を指南していることも影響しています。このような業者の存在や、経営コンサルタント料を中心とした経費の水増しの手口に対して、税務調査では特に注意が払われています。

また、経営コンサルタント料だけでなく、広告費やWebコンサルタント料、ITコンサルタント料など、物品ではなく形のないサービスに支払った経費も、税務調査での指摘が増えています。これらの経費についても、正確な計上と適切な証拠の提出が求められるでしょう。

経営コンサルタント料の確認ポイント

税務調査で経営コンサルタント料が調査官の注目を集める場合、以下のような確認ポイントが挙げられます。

3.1 役務内容の確認

・どのような役務内容でコンサルタントを依頼したのか?

・依頼の経緯はどのようなものだったのか?

3.2 契約関連の確認

・経営コンサルタントとの契約書は存在するか?

・契約に基づき、コンサルタントから提出された報告書やその他の文書はあるか?

3.3 打ち合わせや資料の確認

・コンサルタントとの打ち合わせ時に使用した資料やノートは保管しているか?

・コンサルタントの提案やアドバイスにより、経営にどのような具体的な効果があったのか?

3.4 料金に関する確認

・コンサルタント料の決定方法はどのようなものだったのか?

・支払いは銀行振り込みで行われたのか?もし現金払いであれば、その理由は何か?

税務調査では、経営コンサルタントが具体的にどのような業務を提供したのか、その内容について詳細に問われることが多いです。口頭での回答だけでなく、契約書や報告書などの書類の提出も求められることが一般的です。また、調査官は経営コンサルタント会社の実態を確認するために、直接連絡を取ったり、登録情報を確認したりすることもあります。

経費の水増しとそのリスク

経費の水増しとは、実際には発生していない経費を計上することで、企業の利益を低く見せる行為を指します。これにより、税金の支払いを抑えることができるという目的で行われることが多いです。しかし、このような行為は税務調査で発覚するリスクがあり、重大なペナルティが科される可能性があります。

経営コンサルタント料においても、このような水増しのリスクが存在します。具体的には、知り合いの名前を借りて架空の経営コンサルタント契約を結び、架空の経営コンサルタント料の領収書を発行してもらう例や、赤字の会社を利用して、実際には何もしていないにも関わらず架空の経営コンサルタント料の請求書を発行してもらい、経営コンサルタント料を一旦支払った後に現金で経営コンサルタント料の一部を返金してもらうようなケースが存在します。

このような行為は、税務調査で発覚すると、所得隠しとしてペナルティが科せられる可能性があります。具体的には、修正申告を行い、正しい所得額を申告し直し、正しい額の納税を行わなければならなくなります。さらに、所得隠しと認定された場合には、納税額を意図的に偽装したペナルティとして重加算税の支払いも命じられることとなります。重加算税は、修正申告によって計算された支払うべき納付税額の35%または40%という額になります。

経営コンサルタント料以外にも、広告費やWebコンサルタント料、ITコンサルタント料など、物品ではなく形のないサービスに支払った経費があった場合には、税務調査で指摘を受けやすくなっています。したがって、経営コンサルタントを利用する際には、正確な記録を残し、必要な書類を整備しておくことが重要です。

また、もし架空の経営コンサルタント料を計上してしまった場合や、そのような疑いを持たれるような状況になった場合は、専門家に相談することをおすすめします。税理士や弁護士などの専門家は、税務調査の対応経験が豊富であり、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。

まとめ

経営コンサルタントは、企業の経営課題を解決するための専門家としての役割を果たしています。彼らのアドバイスや提案に基づいて、多くの企業が経営改善を図っています。しかし、経営コンサルタント料に関しては、税務調査で指摘されるケースが増えてきており、その背景には、経費の水増しや不適切な計上が考えられます。

税務調査では、経営コンサルタント料の正当性や妥当性を確認するためのポイントがいくつか存在します。これには、契約内容の明確さや、実際の業務内容、支払いの適正性などが含まれます。経営コンサルタント料を計上する際には、これらのポイントを十分に考慮し、適切な記録や書類の整備を心がけることが重要です。

経費の水増しは、税務調査で発覚すると重大なペナルティが科されるリスクがあります。特に、知り合いの名前を借りての架空の経営コンサルタント契約や、赤字の会社を利用した架空の経営コンサルタント料の請求などは、所得隠しとして重加算税の対象となる可能性が高まります。

経営コンサルタントを利用する際には、正確な記録を残し、必要な書類を整備しておくことが求められます。また、税務調査や経営コンサルタント料に関する疑問や不安がある場合は、専門家に相談することが最善の方法と言えるでしょう。

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