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シェアリングエコノミー活用者の税務調査について徹底解説!
2023.10.24
シェアリングエコノミーを利用して稼ぐ人々の間で、申告漏れや無申告のリスクが増大していると言われていますが、税務調査は果たしてあなたの門を叩くでしょうか?
この記事では、シェアリングエコノミーを駆使してビジネスを展開するあなたが税務調査の際に何に注意すべきか、また確定申告の手順をどう進めるべきか、国税庁の統計を基にわかりやすくガイドします。この情報は、あなたが法令遵守の一方で、ビジネスの成功をより確実なものにするための一助となるでしょう。
この記事の監修
税務調査レスキュー110番 税務調査専門の税理士
植村悦也(うえむら えつや)
元税務署長・元マルサ担当官などをパートナーに、税務調査専門の税理士として年間100件以上の相談を受ける税務調査対策のプロ。
追徴税額を0円にした実績も数多く、Googleクチコミ4.9という人気を得ている。
目次
「シェアリングエコノミー」って何?その魅力とは?
シェアリングエコノミーについて知りたい、でも一体どんなビジネスモデルなのでしょうか?
1.1 インターネットを介した新たなビジネススタイル
シェアリングエコノミーは、サービスを提供する人々とそれを必要とする人々を、インターネット上のプラットフォームを介して結びつける革新的なビジネススタイルです。
その範疇は広く、空きスペースのレンタルからデリバリー、業務スキルの提供まで、多岐にわたります。これら全てが特化したプラットフォーム上で進行し、利用者はプラットフォームを通じて提供者へ報酬を支払うという仕組みです。
1.2 シェアリングエコノミーの多様なビジネスモデル
シェアリングエコノミーの具体的な種類を見てみると以下のように分類されます。
場所:民泊、シェアオフィス、収納スペースなど
モノ:フリマアプリ、服やアクセサリーのレンタルなど
移動:デリバリーサービス、カーシェアリング、自転車シェアなど
スキル:クラウドソーシング、オンラインマッチング、SOHOサービスなど
お金:投資、寄付、クラウドファンディングなど
1.3 シェアリングエコノミーだけでなく、他のインターネットビジネスも対象
国税局は、シェアリングエコノミーだけでなく、暗号資産やFXなどのオンライントレード、NFT、ネット通販、コンテンツ配信、アフィリエイトなども税務調査の対象としています。
これらのビジネスモデルは急速に普及し、収入を得ている人々が増えてきています。しかしながら、これらのビジネスから収益を得ているにもかかわらず、確定申告や納税に関する知識がないために申告義務を怠るケースが増えています。
シェアリングエコノミーと税務調査の最新トレンド
シェアリングエコノミーのビジネス領域では申告漏れが多発していると、国税庁が公表しています。この新進のビジネス領域では、税務調査はどのように進行し、申告漏れの実態は何なのでしょうか。
2.1 申告漏れ額は一件あたり約1,872万円、全体の1.3倍に
シェアリングエコノミーや他の新進分野で活動している個人に対する調査では、令和2年度に1,071件の調査が行われ、1件あたりの申告漏れ額は約1,872万円と、全体の1.3倍に達していました。
追徴税額も一件あたり約494万円と、全体の1.8倍に達していました。これらの事実は、シェアリングエコノミーやネットトレードで収入を得ている人々の申告漏れや追徴課税額が高いため、国税当局が積極的に調査を行っている理由を示しています。
2.2 無申告者に対する調査も厳格化
国税庁は、シェアリングエコノミーだけでなく、無申告者に対する調査も積極的に進めています。これは、納税者の不公平感を軽減し、無申告者の1件あたりの申告漏れ額や追徴税額が大きいためです。
令和2年度には無申告者に対し2,993件の調査が行われ、1件あたりの申告漏れ額は約2,565万円、追徴税額は約275万円に上りました。
以上の事実から、シェアリングエコノミーで収益を得ていて、さらに無申告状態にある人々は、高い確率で税務署からマークされていると言えるでしょう。
シェアリングエコノミーと確定申告
シェアリングエコノミーで収益を得ることができた時、そのまま全員が確定申告をしなければいけないのでしょうか?いや、そんなことはありません。では、具体的に確定申告が必要となるタイミングはいつでしょうか。
3.1 副業で収益を得ている方へ
あなたが本業で活躍をしている中、副業としてシェアリングエコノミーを行っているなら、その収益が年間20万円を超えると、確定申告が待っています。例えば、本業の年末調整が完了したからといって安心は禁物。副業の収入が20万円を超えると、あなたのヒーローとしての行動が求められます。
3.2 シェアリングエコノミーの達人が本業であるあなたへ
あなたがシェアリングエコノミーのプロで、これを生計の糧にしている場合、年間所得が48万円を超えたら、確定申告がスタンバイしています。また、ふるさと納税や医療費控除を受けるために確定申告を行う場合、副業の収益が20万円以下でも、合算した額で確定申告の出番が来ます。
3.3 迷ったらすぐに税理士へご相談を
確定申告をする際に知っておきたいのが、収入と所得の違いです。例えば、副業として行っているシェアリングエコノミーの収益が年間50万円あっても、必要経費が30万円以上なら、所得は20万円以下。その判断は、一人で考えるよりも税理士に相談することで正確に行えます。
まとめ
シェアリングエコノミーの世界で収益を上げているなら、確定申告を怠ると税務署や国税当局からマークされる可能性が高まることを覚えておきましょう。特に、シェアリングエコノミーでの申告漏れや追徴税額が高いことが、税務調査を強化する大きな理由となっています。
自分に確定申告が必要な状態かどうかを判断するには、収入と経費を正確に計算する必要があります。個人事業主や副業者に対する確定申告のサポート実績が豊富な税理士に相談することで、無申告状態を避けることができます。あなたのシェアリングエコノミーの冒険を、確定申告の嵐が邪魔しないように準備しましょう。
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