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建設業の税務調査で知っておきたい重要なポイントとは?

2023.10.23

建設業は、驚くほど頻繁に税務調査のターゲットになる業種で、その理由は何でしょうか?

実は、建設業の独特な会計処理方法や、曖昧な処理を行う会社が多いことから、税務調査が入りやすいとされています。

しかし、建設業の税務調査では、一体どのようなポイントがチェックされやすいのでしょうか?

皆様の税務対策にお役立ていただくべく、今回は、建設業の税務調査における重要なポイントを紹介いたします。

この記事の監修

税務調査レスキュー110番 税務調査専門の税理士

植村悦也(うえむら えつや)

元税務署長・元マルサ担当官などをパートナーに、税務調査専門の税理士として年間100件以上の相談を受ける税務調査対策のプロ。
追徴税額を0円にした実績も数多く、Googleクチコミ4.9という人気を得ている。

税務調査レスキュー110番
植村悦也

建設業の税務調査は売上計上の流れが重要

税務調査の際、建設業では売上の計上に至るまでの一連のフローが重要なチェックポイントとなります。業界独特の複雑なプロセスが存在するため、その全てを理解することが要求されます。

税務調査では、これらの各ステップで資金の動きが正確に記録されているか、適切な文書や記録が残されているかを細心の注意を払って確認します。目的は、不適切な申告や誤った所得額の申告がないことを保証するためです。

建設業で売上が生まれるまでのメインのプロセスは以下の通りです。

  • 工事の見積書を作成する
  • 発注者から工事の注文書を受け取る
  • 工事の注文請負書を発行する
  • 工事請負契約書を作成し、契約を締結する
  • 工事を開始する
  • 工事が完了し、引き渡す
  • 工事代金の請求書を発行する
  • 発注者から工事代金を受け取る

建設工事の売上が確定するタイミングは、6.の工事完了後になります。ただし、一部例外(引き渡し時期や長期の工事など)も存在し、その際は異なる計上基準が適用されます。

特に、売上の計上に際しては、「未成工事支出金」への注意が必要です。これはまだ完成していない工事に関連する材料費や外注費などの費用を指します。

建設業は、一つのプロジェクトに長い時間を要することが一般的で、その工事が会計年度内に完了しないこともしばしばあります。これは他の業種と比べて1年間のパフォーマンスを測るのが困難という独自の課題です。そのため、建設業では完了していない工事に関する費用は「未成工事支出金」として次の会計年度に繰り越すのが一般的となっています。

建設業の税務調査で気を付けたいポイント

建設業における税務調査は、盲点となりがちな以下の4つのキーポイントにフォーカスが当てられます。

2.1 未完成工事の経費計上:損失か資産か?

未完成工事支出金は、まだ手つかずの工事に関する材料費や外注費などの経費で、これを工事が始まった年度中に損金として処理できるかどうかは、しばしば誤解の元です。しかし、実際には、これらのコストは工事が完了し、引き渡しが完了して初めて損金として計上できます。

建設業においては、未完成工事支出金を早期に計上する誘惑があるかもしれません。その理由は、これにより経費が増え、利益が減少し、税負担が軽減されるからです。しかし、そうした行為は税務調査で発覚し、罰則の対象となる可能性があるため注意が必要です。

2.2 売上計上のタイミング:いつが正解?

売上は工事の引き渡し時点で計上するべきです。しかし、決算期日ギリギリで工事が完了し、実際には翌期に請求書を発行した場合でも、売上は引き渡しの日時で計上する必要があります。また、追加工事が行われた場合も、売上は本体工事の完了時に計上しなければなりません。

これらのポイントを守るためには、請求書の発行日だけでなく、工事完了日や引き渡しの日付も明記しておくことが肝心です。そうすることで、税務調査での質問にもスムーズに対応することが可能となります。

2.3 従業員への給与支払い:外注費として扱っていませんか?

外注費は、会社外の人や法人に対して支払う費用であり、これを従業員に対する給与支払いと混同してはいけません。間違って従業員に対する給与を外注費として計上すると、未払いの消費税や源泉徴収税が発生する可能性があります。

2.4 プライベート経費の取り扱い:業務用との境界は明確に

社長のプライベートな出費、例えば飲食費やゴルフ代などを経費として計上する行為は、税務調査で厳しく指摘されます。これらの費用は、事業と無関係なので経費としては認められません。

まとめ

建設業界は税務調査に対するリスクが高いと言われています。未成工事支出金、売上計上のタイミング、従業員給与の取り扱い、そしてプライベート経費の計上など、これらの領域での注意が求められます。

これらの注意点を理解し、日々の経理作業に反映させることが、税務調査での問題を避けるための鍵となります。

もし税務調査の通知が届いた場合や、税務に関するご質問がある場合は、いつでも「税務調査レスキュー110番」にお問い合わせください。建設業界の税務調査に詳しい私たちのスタッフが、あなたのお悩みに対して最適な解決策をご提供します。

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